交通事故で肋骨骨折をしたときに慰謝料はいくら支払われるのか

交通事故1

交通事故の外傷で最も重い部類に入るのが、事故の衝撃によって人体を支える骨が折れることです。骨が折れると周辺の神経を強く刺激するので激痛が起きるだけでなく、折れた骨の場所によっては強い後遺症を残すことになります。

交通事故による骨折で最も厄介なのは肋骨が折れることであり、肋骨が折れるとどんな症状が起きるのかそして相手からどれだけ慰謝料請求ができるのか紹介します。

そもそも肋骨とはどんな骨なのか

肋骨は一般的にあばら骨と呼ばれている部分で、胸部分に一本の太い骨が縦に配置されています。そして一本の太い骨から、横に細くて長い骨が10本等間隔で並んでいるのが特徴です。肋骨がどんな役割を担っているのかというと、この骨は人体の中でも軟骨に次いで柔らかいので基本的には外部からの衝撃吸収と臓器の固定を行っています。

胸付近というのは全身に酸素を送る肺と血液を送る心臓という重要な臓器が存在します。軽い衝撃でも肺や心臓に悪影響があると命にかかわるので、衝撃が起きた時に柔らかい肋骨が吸収して肺や心臓に届かないようにしてくれています。

一方で、臓器の固定というのは、肺は酸素を吸引すると肥大化しますが、肥大化したままでは、臓器が圧迫されて悪影響を起こしてしまいます。しかし、肥大化しているのに影響を及ぼさないのは、肋骨が肥大化する肺に合わせて伸縮を繰り返しているからです。

この伸縮によって肺の圧迫の影響を受けず臓器が固定されているだけでなく、肺が大きくなりすぎたら元に戻す力が働くので正常な呼吸ができるというわけです。

肋骨骨折は後遺症が残りやすいので注意

肋骨は胸部分の臓器を守る重要な役割を担っている部分ですが、その反面として柔軟性を生み出している柔らかさが弱点になっています。骨には耐久度があるため、耐久を超える衝撃が加わると耐えきれずに折れてしまうのです。

特に、肋骨は柔らかいので他の骨に比べて耐久度が弱く、交通事故に限らず強い咳をするだけでも簡単に折れてしまいます。肋骨が折れると呼吸により肥大化した肺によって、肋骨の周辺にある神経が圧迫されるので少し息を吸っただけで激痛が走ります。

さらに、注意したいのが息を吸った圧迫で骨の骨折が広がれば、その折れた骨が内部の臓器を傷つけることもあるということです。そのため、事故を起こして呼吸困難を起こしているときには、肋骨が骨折している恐れがあるので救急車が到着するまでは無理に動かさずにいるのが賢明です。

次に、注意したいのが肋骨の骨折は後遺症が起こりやすいということです。例えば、一度折れた骨は二度と同じ衝撃で壊れないように太く強くする場合もあるのが逆にもろくなる場合もあります。どちらにしても肋骨が骨のメカニズムの影響を受ければ、太くなれば柔軟性が失われ呼吸をしたときに骨にあたって痛み出すことがあるのです。

一方、もろくなった場合には、本来骨折することがない少しの衝撃でも再び骨折する可能性があるので長い療養生活を送ることになります。

事故によって肋骨が折れた場合の慰謝料の額

交通事故12

交通事故によって肋骨が骨折した場合の慰謝料をもらうためには、どの骨折にも言えることですがまず病院を受診して診断書をもらわなければならないです。肋骨の骨折と事故の因果関係を立証しないと、弁護士に依頼して慰謝料請求することができないからです。

流れとしては医者に診断書をもらって因果関係を立証したら、それを弁護士に依頼して加害者と加害者側が契約している保険会社に請求を行って慰謝料を支払ってもらうという形になります。また、肋骨骨折の場合では、慰謝料請求の等級は第10から重くて8級に位置します。

第10から8級の内容というのは、体に受けた衝撃によって収入を得るための仕事がやりにくくなるだけでなく日常生活も長時間の行動が制限されるレベルを意味します。肋骨骨折が10から8級に分類されているのは、症状の状態で日常生活の支障をきたすレベルに違いがあるため支払われる慰謝料に差額があるのです。

実際に交通事故によって肋骨が骨折した時の慰謝料の額というのは、請求した際に10級と診断された時には100万円が相場になっています。

そして、9から8に認定された時には、その慰謝料額は150万円から250万円が相場になっているので弁護士と相談して算出すると良いです。

後遺症は時間が経って起きる可能性があるので注意

肋骨骨折に限らず骨折で厄介なのは、軽いひび割れ程度であればく症状が出ない場合があるということです。そのため、日常生活を送っているうちにひび割れが広がっていき、最終的に軽い衝撃を受けただけで骨折するか骨折しなくてもひび割れによって後遺症が出ることがあります。

特に、肋骨の場合で自覚症状がないまま見過ごすと、いきなり胸付近が痛くなって体を動かせなくなるので日常生活に支障をきたします。この段階で注意しなければならないのは、交通事故による慰謝料というのは日が経てばもらえる可能性が低くなるということです。

先に言ったとおりに肋骨というのは強い咳をしただけで折れてしまうほど柔らかいため、日が経てば交通事故との因果関係がわからなくなるのです。したがって、事故直後に症状がなく、後日症状が出て慰謝料請求ができたおしても最低の14級に位置されて補償金が減額されるか、最悪の場合慰謝料自体請求ができないことも考えられます。

交通事故の相手が無保険の場合にとるべき対応

後遺症が残った時を考えて弁護士と連携して継続治療ができるようにしておく

交通事故4

肋骨は胸付近の臓器を守る上で重要な骨ですが、その代わりに柔らかいために折れやすいという弱点を抱えています。仮に、交通事故によって胸を強く打っていなくても、その衝撃が胸に伝わっただけでひびが入ってしまう可能性があります。

また、ひびが入った場合でも軽ければ症状が現れず、後日発症して長い療養生活になることも考えられます。そのため、交通事故に出くわしてしまった時には、仮に胸に強い衝撃が加わっていなくても必ず胸を調べるのが重要です。

現在のレントゲン技術は昔に比べて制度が格段に上がっており、これまで見過ごされていた軽いひび割れでも発見することができます。この段階で軽いひび割れを発見できて適切な治療を施せば、再発を繰り返す重い後遺症になることなく日常生活を送ることができるでしょう。

なお、軽いひび割れができたかどうかは別にしても、必ず事故の加害者と弁護士を介して連絡を取り合える状況を作り出すのも重要です。何度も言いますが、後遺症というのは事故からだいぶ経ってから発症することがよくあるからです。

その後遺症で日常生活に支障をきたしてしまうと、収入が減るのに医療費がかかるという悪循環になってしまいます。そんな悪循環にならないためにも、しっかりと相手側と連絡をとれる状態にし、症状が出た時には等級が減っても治療費を請求できるようにしておくことが大事です。

参照>>アディーレ法律事務所 … 自動車事故弁護士 - https://www.ko2jiko.com/
投稿日: